愚か者死すべし 原寮
りょう、は外字で実際はウ冠がない。ハードボイルドな文章で、言動もハードボイルドだが、じつはハードボイルドは余り好みではない。警察署構内での被疑者狙撃・警官殺しと「資産家」老人の誘拐の二つの事件(銀行での狙撃を入れると三つ)を絡ませているが、資産家誘拐は三番目の事件を媒介に関わるだけで、事件としては全く平行して動いている、という感じだ。報道のカメラについての表現が現実にありえない、という評を聞いたが、具体的にどう現実にありえないのか、思い出せない。
- 作者: 原リョウ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2004/11/25
- メディア: 単行本
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