枯葉の中の青い炎 辻原登

枯葉の中の青い炎

枯葉の中の青い炎

「ちょっと歪んだわたしのブローチ」はじわじわとした不気味さが感じられる。「日付けのある物語」は、あの事件をこういう描き方もあるか、という感じだ。「ザーサイの甕」はこりゃなんだ。作者が金魚に詳しいのはわかったが。表題作はしかし、中島敦まで出てくるとは。