あなたへ 河崎愛美

あなたへ

あなたへ

絶賛する人たちがいるが、正直、わからない。涙なしで読めないというが、どこが、という感じだ。自分は感性がどうしようもなく鈍いのだろうか。それとも疲れている時に読んだからだろうか。好きになった少年の前ではどうしようなく内気な少女のほとんど一方通行の(実は相手も内気なだけで両想いなのである。)自分の中で熟成されていく想いのたけが、意地悪な言い方をすれば、ご都合主義的な展開のなか、手紙形式でつづられている。しかし、本当にこれは傑作なのか。これは本当に自分の感性を疑わなくてはならないのか。

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