ぼくが愛したゴウスト 打海文三

ぼくが愛したゴウスト

ぼくが愛したゴウスト

自意識とは何か、心とは何か、外見や記憶が全く変わらない存在を愛することができるか(逆に言えば、愛とは何を指すか。いったんは自衛隊に翔太を引渡しながら基地まで会いに来て、一緒に住むことを受け入れながら、部屋のものを全て移すとなった段階で「本物」にこだわり始めた母親など)。非現実的な設定を、リアリティーをもって描くのは、やはり作家の腕か。