ニートはフリーターとは全く違う、フリーターは不安定といいながらも働いているし働くことができる、
ニートはそれができない、という点を強調している。
ニートとなるのを防ぐために働く意味、本当に好きなことでなくても(そんなものはまず見つからない)、我慢できるもの、そこそこやっていけるものを人は職業にしていく、それを身につけるためにも14歳での取り組みが大切(14歳を過ぎると、高校に進学しても中退してしまったりする)で、14歳全員に1週間(5日間)職業体験をさせている
富山県や
兵庫県の取り組みを紹介している。また、第2章「
ニートに会う」横浜のヤングジョブスポットよこはまでの
NPO法人「
青少年自立援助センター」の取り組みや、第5章「
ニートからの卒業」都立
水元青年の家の活動なども具体的だ。それにしても、紹介された取り組みが契約が切れたとか、青年の家の「最後の」自主企画事業、と表現されているのは気になる。行政の支援は、不十分なまま(あるいは無理解なまま)打ち切られてしまったということを示唆しているのだろうか。