2005-12-25 信長の棺 加藤廣 読んだ本 信長の棺作者: 加藤廣出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2005/05/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (86件) を見る信長の遺体という歴史上のナゾを、本能寺と南蛮寺との間に地下のトンネルで結ぶ、ということが最大の眼目か。阿弥陀寺がらみは、安部龍太郎の『信長燃ゆ』にも出てきたような記憶もあるが、今一つ定かでない。秀吉の出自(前野将右衛門も)を丹波とし、桶狭間の合戦も丹波系の働きとするなど、一見不要な挿話もディテールがふくらみをもたせている。ただ、5つの箱が黄金だったというのは、当然のことかもしれないけれど、ちょっと興ざめか。