良心をもたない人たち マーサ・スタウト

良心をもたない人たち―25人に1人という恐怖

良心をもたない人たち―25人に1人という恐怖

サイコパスの実例をさまざま提示して、96%の人間に対し想像もつかないもの(著者の意図とは別にして、全くの異種生物=そう認識することが良心を眠らせることに繋がるのだが)=が存在することに注意を喚起し、近づかないように傷つかないようにと呼びかけている。人間は両親があっても権威に弱く、教育がそれを疑う資質を育てる、というのは前向きかも。しかし、良心ゼロのサイコパスとそれ以外とを峻別できるというよりも、現実は、良心の弱いある程度サイコパスに近い人間という段階的なものではないのだろうかという感じはもった。堀江氏などは、「良心をもたない人」に分類されるのだろうな。