果てしなき渇き 深町秋生

果てしなき渇き

果てしなき渇き

覚悟していたほどひどくもなかった。加奈子の存在感について、登場してこないのにこれだけ出せた、とすべきか、これしか描けていないとすべきか。少女の復讐劇にしてはあまりにも大がかりすぎる感は否めない。読者を選ぶと言われればその通りで、あまり積極的には読者になりたくはない。