最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

「ついにマシンが音をあげてこういった。わかった、おまえの勝ちだ、おれが壊れてやろう」。機械の警告を無視し続け、見たくない現実から目をそらしてしまう。そして、『起こるはずがないと思いたい災難の多くは、起こりえないのではなく、起こるまでに時間がかかるだけのこと」なのだ。もったいなくてテストができなかったり、「早くしろ」という圧力に屈したり、大事故の要因はさまざまだが、複数の不具合が同時に起きなければ大惨事には至らない。逆に、人がそうした事故を防いだり軽くとどめたりした事例も希望をもって語られている。そして、この本を読んでいてさっそく失敗してしまったが、部下が見事にフォローしてくれた。