蟻の兵隊 池谷薫 

蟻の兵隊―日本兵2600人山西省残留の真相

蟻の兵隊―日本兵2600人山西省残留の真相

戦犯の将軍の立場を助けるために、「後衛尖兵」というロジックを考え出して中国軍閥に媚を売った高級将校(大部分を助けるための捨石、という考えも多少あったとは思いたいが、それにしては、戦後、まったく無頓着である)、特に、奉仕されて当然という感じの第一軍・澄田中将の能天気さ(息子がバブルを将来した澄田智日銀総裁というのも皮肉だ)には、仮に輪廻があったとすれば、前世でどれだけ善根を積んだことかと。