東国の戦国合戦 市村高男

東国の戦国合戦 (戦争の日本史10)

東国の戦国合戦 (戦争の日本史10)

東国の戦国合戦は、地域により時代によりさまざまな側面を見せる。古河公方の内紛と北条氏の勢力伸長、越後からの上杉氏の進出、上野をめぐる武田の攻勢。そうした大勢力に対し、房総から北上する里見氏と、常陸北部から南部・西部・陸奥南部へとうかがう佐竹氏といった中勢力。その間で武田氏、千葉氏、佐野氏、太田氏、小田氏宇都宮氏などが合従連衡を繰り返す。地域政治史として描いている。やや複雑か。