どうで死ぬ身の一踊り 西村賢太

どうで死ぬ身の一踊り

どうで死ぬ身の一踊り

強烈な私小説藤澤清造の「歿後弟子」を自称し、関連の品を集め、全集の発行に奔走する一方で、同居する女性に絶望的な暴力を振るう。これはすごい。佐伯一麦の初期のころを思わせる迫力がある。これはよい作家を「見つけた」。