柔らかな頬 上・下 桐野夏生

柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)

柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)

柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)

柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)

情事のために訪れた山荘で、長女が行方不明に。ひたすら探すヒロイン・カスミ。過去に故郷と両親を捨てた彼女は、自分の行為が行方不明の背景にあるのでは、と悩みつつ、末期癌に冒された上昇志向の塊だった元刑事・内海とともに、行動する。内海の白昼夢に、そしてカスミの夢に現れる、さまざまな可能性。ずっと惹き付けられて読んでいったが、結局、犯人は?最後の内海の夢の通りだったってわけ?消化不良の感。それを余韻としてよしとする人たちも多いのだろうけど。