謝罪します 八尾恵

謝罪します

謝罪します

改めて、北朝鮮という国家の洗脳ぶりと、「革命」のためならば手段を選ばずウソも許されるという非人間ぶりが、有本恵子さん拉致にかかわった当時者の具体的な告白で描かれる。しかし、著者のように日本で生育して、自ら北朝鮮に行くことを選ばせるとは、日本国内の朝鮮総連やチュチェ研は、実に巧妙にことを運んでいたということになる。その背景に、日本国内の朝鮮人差別やもろもろの「資本主義的搾取」があって、「地上の楽園」デマに乗ぜられた、ということがあるのだろうか。