走る悪党、蜂起する土民 安田次郎

走る悪党、蜂起する土民 (全集 日本の歴史 7)

走る悪党、蜂起する土民 (全集 日本の歴史 7)

著者の経歴からか、奈良・興福寺に関する記述が生彩あり、愉しい。一条院のバックが近衛家・大乗院門跡は九条家が代々継承するなか、争いに利用された国人たちが、今度は「悪党」として討伐の対象となる。彼らは、興福寺と一体の春日大社の神鏡を盗み出して報復するのだ。