大麻ヒステリー 武田邦彦

大麻ヒステリー (光文社新書)

大麻ヒステリー (光文社新書)

大麻がアルコールやニコチンに比べて依存性や毒性が著しく低いという話は聞いていたが、本書に書いてある通りだとすると、まさに規制になんの意味がないだけでなく、前途有為な学生やスポーツマンを次々に社会から締め出すことにつながっているわけで、本当に日本社会は情けない。人間があくせく働かないことが地球環境にとって大切で、南の世界では時間をつぶすために麻薬(痲薬)が選ばれたのではないか、というのは、やや突拍子もないが、そうした人類と麻薬との付き合い方を想像してみるということも、ありかもしれない。いずれにせよ、個人としてはアルコール依存になりかねない(もうなっているか)状態をなんとかしなければ。