「新党」盛衰記 浅川博忠

「新党」盛衰記―新自由クラブから国民新党まで (講談社文庫)

「新党」盛衰記―新自由クラブから国民新党まで (講談社文庫)

新自由クラブが地盤強固な二世代議士中心で人間関係から壊れていったのに対し、日本新党はほぼ全員が新人。さきがけは当選2・3回議員が多く、野心家で特急列車人生の武村は、ベテランの多い新生党と肌が合わず、没落していく。文字通り、新党の盛衰を活写している。ハプニング解散のときの飛鳥田を神奈川県選出の代議士としたり(実際は当時は東京1区)、海江田の政界入りを細川との出会いに求めたり(その前に税金党から選挙に出ている)と、思い込みからの事実誤認があるのが少し気になる。