回顧九十年 福田赳夫

回顧九十年

回顧九十年

池田財政への批判や天皇からの言葉など、やや我田引水的な表現や、ヒトラーが政権獲得前の出来事を政権獲得後のエピソードとしたり(直前だから影響力は相当なものだったのだろうが)、時に鼻白む表現を交えつつ、まじめに国家のありかたを考えてきた人生がつづられている。本人としては「ノブレス・オブリージュ」であろう。西尾首班構想は、実現していれば村山内閣と同じで、野合批判は免れまい。後世の史家はどう評しただろうか。