キングの死 ジョン・ハート

キングの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

キングの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

貧しい中から身を起こした大物弁護士の殺人事件で、「偉大」な父の陰で圧迫されていた息子が妻の束縛や愛人との関係を見直しつつ、妹を救おうと動く。重いが読み応えがある。浮浪者の位置付けが今ひとつか。うまく役割を与えたらもっと主人公の心理が生き生きと描かれるようになると思うのだが。