信長のおもてなし 江後迪子

信長のおもてなし―中世食べもの百科 (歴史文化ライブラリー 240)

奈良時代の木簡・平安時代の延喜式や大饗の献立から、室町時代になると中国の影響が強まり、現在の食の形ができあがる。将軍御成の際の仰々しい献立と比べ、光秀による家康の接待は決しておろそかでなく、だからこそ信長の怒りを買ったのでは、という推測。まあ、『看問日記』の貞成親王を後小松天皇の子とするような基礎的な知識不足は、編集者がなんとかしてやらなければならないだろう、ひどくしらけるから。