ふたたびの虹 柴田よしき

ふたたびの虹 (祥伝社文庫)

ふたたびの虹 (祥伝社文庫)

池上冬樹の解説に言い尽くされているが、さまざまな事件を描いていく過程で女将の過去が少しずつ少しずつ明らかになっていくところが、巧みでひきこまれる。出てくる事件はどれも切ない。特に「思い出ふた色」は、泣かせる。料理がどれもうまそうで、またいい。