深重の橋上・下 澤田ふじ子

深重の橋〈上〉

深重の橋〈上〉

深重の橋〈下〉

深重の橋〈下〉

室町時代を舞台に、人買いの手で湯屋に売られた少年が、持ち前の度胸と自らの才覚で誠実に生き抜いていく。大河小説と言えるのだろうが、著者の説教が気になる。登場人物の死に方などやや粗雑に感じられるし、筋の展開など著者が顔を出して強引に運んでいるところも。