マルガリータ 村木嵐

マルガリータ

マルガリータ

天平少年使節の4人の中で唯一棄教した千々石ミゲル。その背景にあった秀吉の手。「政」。棄教を権力確立のために効果的に使おうとする大名。棄教者だからこそ司祭を匿えるという妙。マリータという呼び方、マリタとマリアの話。二人の女の想い。人間性と宗教。そうしたものが、見事に結実している。