2011-01-26 霧の橋 乙川優三郎 読んだ本 霧の橋 (講談社文庫)作者: 乙川優三郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/03/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (10件) を見る武士を捨て町人になった男。紅花を扱う店の入り婿として、大店の陰謀に立う向かううちに、自分が武士を捨て切れていないことに気付く。苦悩する妻との間に吹く隙間風。しかし、父の敵ともいえる父の想い人との立会を通じて、父の想い、彼女の想い、そして妻の想いに応えるようになっていく。紅花と白粉という商品をめぐる商売小説としてもディテールが丁寧で、さすがだ。