若年者就業の経済学 太田聰一

若年者就業の経済学

若年者就業の経済学

表や数式が多くて読みづらい面はあった。大企業による新卒一括採用は、長期間雇用による人材育成という投資という側面があったが、長期の不況に直面し、自社の将来性に自信を持てなくなったことから若年者の採用を控えるようになった、というのは説得力がある。中高年と若年との置き換え効果が強くなることで、より押し出されるおそれもある。正社員・非正社員の垣根を低くすることなどの対策も重要だが、何よりも企業が成長できるような政策(法人税率の減税!や環境などの成長分野の育成)を進めることが何よりの雇用対策ということらしい。