脱出山脈 トマス・W・ヤング

脱出山脈 (ハヤカワ文庫NV)

脱出山脈 (ハヤカワ文庫NV)

アフガニスタンで高位聖職者を捕虜として移送中に墜落された米軍機の空軍兵士が、タリバンの捕虜となった陸軍通訳の女性軍曹を救出すべく奮闘する。話が一本調子だったか。アフガニスタン政府軍が裏切るとか彼女自身が裏切るとか、そんなどんでん返しがひょっとしたら、と思ったのだが。物語前半、二人を匿ったハザラ人家族が惨殺されるのは、アフガニスタンでは日常の光景なのだろうが、痛ましい。