恋しぐれ 葉室麟

恋しぐれ

恋しぐれ

荒んだ心境から立ち直る武士出身の俳諧師「隠れ鬼」、美しいものがやがて衰えることを悟り成長する(絵はうまくならないけど)「牡丹散る」、道ならぬ恋に苦しむ「雛灯り」など。俳句と絵を題材に、情感が漂う。さすがにこの著者は造詣が深い。円山応挙がいい。