朽ちるインフラ 根本祐二

朽ちるインフラ―忍び寄るもうひとつの危機

朽ちるインフラ―忍び寄るもうひとつの危機

インフラはつくったら終わりではなく、必ず老朽化し放置すれば大惨事を引き起こす。いわば「ゆるやかな震災」なのだ。財源が乏しい中、選択と集中が欠かせない。そのためにも、いったいいくらかかっているのか、かかるのかを公開する必要がある。図書館で利用者1人につき1000円かかっている。公民館の利用は1件につき、1万円かかっている。廃校跡の土地を処分しないでおこうとすれば1世帯当たり100万から150万円かかる。そうしたものを維持しろと主張することは、他の納税者に負担させること。そのあたりから説き起こし、自治体職員向けなのだろうか専門的な用語やツールの話が多いが、インフラ対策が急務であることを説く。しかし、「プロローグ」のシナリオになりそうな気が。困るけど。