2100年、人口3分の1の日本 鬼頭宏

2100年、人口3分の1の日本 (メディアファクトリー新書)

2100年、人口3分の1の日本 (メディアファクトリー新書)

日本政府は昭和49年に、出生を抑制すべきとしていた。すなわち当時の政府の願い通りに推移してきているのだが、行きすぎに気づくのが遅すぎだということだ。人口というのは方向を変えるのに長い時間がかかる。すなわち、少子化に歯止めがかかるとしてもすぐには利いてこない。人口減少を受け入れるしかない。日本の人口は、?縄文後半?平安〜鎌倉?江戸後半と減退期があり、今回が4回目だが、今回は、高齢化が進み、都市化が進み(成熟の場合は地方に分散するのだが、今回は違う)、地球規模では人口爆発と状況は大きく異なる。コンパクトシティや山林農地の所有権意識の改革(大規模化や効率化)、生産性を高めること(国を開く)、外国人労働者の受け入れ(生産人口を確保)、家族やコミュニティのありかたなど、人口減少にあった、快適な社会と国づくりをする必要を訴えている。