2011-12-03 ツナグ 辻村深月 読んだ本 ツナグ作者: 辻村深月出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/10/01メディア: 単行本 クリック: 48回この商品を含むブログ (61件) を見る家族からも同僚からも敬意を払われず楽しいことがない女性が、かつて助けられた(と信じている)亡くなったタレントに会おうとする「アイドルの心得」。周りのこと、家業を第一に振る舞ってしまう男が亡き母に会いに行く「長男の心得」。そしてどす黒い女子高校生の心理を描く「親友の心得」。逆に心やさしく誠実な男が突然姿を消した恋人に会おうとする、そして逃げ出そうとする「待ち人の心得」。「使者の心得」は、まあ、全体の説明として。「親友の心得」は、いかにも著者がこの手のテーマの手練れ、というかんじである。