凸凹デイズ 山本幸久

凸凹デイズ (文春文庫 や 42-1)

凸凹デイズ (文春文庫 や 42-1)

小さなデザイン事務所に勤め始めた新人女性デザイナーの目から、大きな才能がありながらエロ雑誌やチラシなどの仕事をこなす事務所の実態、それがつかんだ遊園地のリニューアルという大きな仕事、事務所を辞めて比較的大きな会社を立ち上げた女社長のあけすけで憎めない人柄、最後の大逆転?は、ハッピーエンドで落ち着くし。時折挟まれる男視点で描かれる女社長のかつての姿が、業界の説明にもなっていて、お仕事小説、堪能させてもらいました。三浦しをんの解説も、「横井」の分析なども。確かに、三浦しをんも「お仕事小説」と言えるな。