おれたちの青空 佐川光晴

おれたちの青空

おれたちの青空

「小石のように」が切ない。自分の親を誇れない。それどころか、憎むべき犯罪者なのだ。そして、小心な父を持つ小心な大竹も切ない。「あたしのいい人」。いじめっ子といじめられっ子、ではなかったのだ。そのあたりを施設の職員でも見抜けないのをおばさんは気づいてしまうのだ。その奮闘ぶり。