トッカンvs勤労商工会 高殿円

トッカンvs勤労商工会

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トッカンに激しく叱られた理由は、なんとなく想像がついていたが、自殺の理由はなかなかふるっていた。前回も、女性の友情など「深い」描写があったが、今回も「体裁」や働く女性の求める「すき間」(女性だけではないが)の問題など、とても興味を持って読めた。ただ、あからさまにそれとわかる共産党民商は不快だろうな。それに、敵役の弁護士は元判事(正確には判事補、か)、現実問題として共産党員が裁判官に任官できるものなのだろうか。それも判検交流法務省が訟務検事なんてさせるだろうか。小説だからといって、そのあたり非現実的な気がするのは、当方の認識不足か。