ひらがなで考える商い上・下 伊藤雅俊

ひらがなで考える商い (上)

ひらがなで考える商い (上)

ひらがなで考える商い (下)

ひらがなで考える商い (下)

謙虚にひたすら客のためにを掲げ、まっとうな商いを続けていくという信念を淡々とつづる。大店法が結果として商店街だけでなくライバルがいなくなった大型スーパーにとっても甘い経営を許してしまった、米の販売がスーパーでなかなか認められなかったことが米屋の経営を甘くしてしまった、など、規制に対する見識は、官僚嫌いの著者の真骨頂であろう。一方で、労働組合に対する意識や公私混同、創業家の位置付けなどについては、やや自己弁護的な印象も。