戦争と戦後を生きる 大門正克

戦争と戦後を生きる (全集 日本の歴史 15)

戦争と戦後を生きる (全集 日本の歴史 15)

戦争に向けて、「生存」が注目され、小作や労働、女性などで対策が講じられたがそれは戦争目的のこと、障害者などは排除されたものだった。戦争と戦後との断絶ではなく継続している者に注目し、それが、十分自覚されないまま断絶と捉えられたことこそが、外国人への加害意識の希薄さや排除への無自覚、アメリカには負けたが中国に負けたわけではないなどという意識につながっているのだろう。