道が語る日本古代史 近江俊秀

道が語る日本古代史 (朝日選書)

道が語る日本古代史 (朝日選書)

上ツ道・中ツ道・下ツ道・横大路…、飛鳥時代から奈良時代とつくられた直線道路。国家の威信と為政者の意図が込められている。聖徳太子が主導した対隋外交と、蘇我氏が主導した対新羅外交を、道路と衢で読み解く。古代に、東西南北にあわせた直線道路を、地下水対策で粗朶を敷き、礫を敷き、土を盛るなどの「ハイテク工法」で幅広い直線道路を造らせた、国家の意思と権力を思い知らされる。