サイバー・テロ 日米vs.中国 土屋大洋

サイバー・テロ 日米vs.中国 (文春新書)

対策をとることは必要だし、単なるコストとして処理することはできないということはわかるし、いざという時に備えた演習の重要性もわかるが、でも狙い撃ちされてカスタマイズされたウイルスを仕込まれたら防ぎようがない（相当困難）であることも確かである。「ミリシア」つまり民兵という位置付けでの軍隊でない市民が攻撃の加害者となる、それを被害国がどのように対処するのか、というのは、相手国が代わって処罰してくれればいいがそうなるとは限らない。警察の出番は国内だけなのだ。インテリジェンス機関・法執行機関、そして自衛隊の連携がかかせないのだが。