限界集落の真実 山下祐介

限界集落の真実―過疎の村は消えるか? (ちくま新書)

限界集落の真実―過疎の村は消えるか? (ちくま新書)

高齢化で消滅した「限界集落」は今のところ存在しない、それは集落には存続するだけの価値があるからだ、というところから始まり、数字で一律に判断する愚を説きながら、日本の人口・社会問題として、世代間の住み分けとして限界集落と一極集中を論じる。そして、現在住み続けているお年寄りの支援だけでなく、近くにいる子どもたち(この存在が集落の存続を支えている)が帰ってこれるように、そしてその孫世代が移住できるように、環境を整えていくことを主張している。