百人一首で読み解く平安時代 吉海直人

百人一首で読み解く平安時代 (角川選書)

百人一首で読み解く平安時代 (角川選書)

百人一首が、歌人や歌の選定において、定家なりの平安時代への見方、鎌倉時代の状況、老境に至った心境や美意識のの変化などが反映されていると。後鳥羽院の歌と定家・家隆の位置付けや、雪・桜の歌の選ばれ方など。業平の歌は、落語「千早振る」から「くぐる」とばかり思っていたが、通説は「くくる」だった、とは。