がん保険のカラクリ 岩瀬大輔

がん保険のカラクリ (文春新書)

がん保険のカラクリ (文春新書)

保険は、起こるかどうかわからないものに備えるものだから、老化で70代になれば4人に1人はがんになるとすれば、保険ではなく貯金の対象だ。先進医療とは厚生労働省が認めた保険適用外の医療のことで、むやみに高いものばかりではないし、高いものは施設の地理的制約もあって利用が難しいものも。高額医療には助成もある。そんなことを考えれば、必要な額はイメージほどではない。一方、病気になると収入を失う。それを補償する、という機能が必要だ。少額の負担を保険で賄う必要はない、など。