源通親 橋本義彦

源通親 (人物叢書)

源通親 (人物叢書)

平教盛(または通盛)の娘を妻として親平家の公卿としてスタートし高倉天皇の側近となって治承のクーデターを生き残り、平家都落ち後は義仲に近く、一時失意になるが、高倉範子を後妻に迎え後白河の側近となり後鳥羽の「御乳人」として重きをなし、後白河・兼実・頼朝の複雑な関係のなか、力を付けていく。後白河没後に兼実を追い、大姫入内計画で頼朝に恩を売る。頼朝没後は、三左衛門の変・梶原景時の変・城長茂の変と、変事が続き、通親は巻き込まれたり余波が及んだりした。