血盟団事件 中島岳志

血盟団事件

血盟団事件

茨城県大洗に集まった地方の貧しい青年と、やはり地方から上京した東京帝大や京都帝大の学生たちが、濃淡がありながらもカリスマ的な僧侶に感化され、既成右翼や陸海軍の青年将校たちと連携や反発を繰り返しつつ、ついに、「破壊」のみを目的に暗殺に立つ。建設を考えるとどうしても堕落してしまうのだ。