「老年症候群」の診察室 大蔵暢

「老年症候群」の診察室 超高齢社会を生きる (朝日選書)

「老年症候群」の診察室 超高齢社会を生きる (朝日選書)

全身が衰えて虚弱化していく老年期。人によって症状の現れ方は様々でさらにどの衰えがどのように影響しているか(さらにはどの医者が処方した薬がどのように影響しているか)、見極めが難しい。また、薬はどれくらいの期間服用して効果が出るかという点と、お年寄りに残されている期間とを突き合わせなければ。著者は、延命治療に消極的で、痛みのない看取りと、グリーフケアに力を入れているという。いずれにせよ、本人と、家族・医師・介護者の連携と意思疎通が何より大切だ。