「弱くても勝てます」 高橋秀美

「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー

「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー

圧倒的に少ない練習量から導き出された、投手はストライクを入れる、守備は試合が崩壊しなければいいと割り切る、打撃に力を入れ、どさくさで大量得点をする、というやり方。頭がいいだけに、理屈先行の彼らが、それでも実力ではかなり上の学校にも勝ってしまうことがあるのも、野球という競技のおもしろさだろう。リーグ戦という、偶然の要素が左右しにくい六大学野球の東大優勝よりも、開成の甲子園出場の方が、早いんじゃないか。