天皇と葬儀 井上亮

天皇と葬儀: 日本人の死生観 (新潮選書)

天皇と葬儀: 日本人の死生観 (新潮選書)

天皇で死ねば土葬・退位後であれば火葬という慣習、平安期、譲位が一般的になり、「天皇は不死」となるも戦国期は譲位がままならず。経費不足も泉湧寺の持ち出しで葬儀が行われていた。近代天皇制下の皇室行事が、明治以降に創作されたものであることは知っていたが、果たして葬儀もそうだった。そして、元号法は、大葬の礼を国事行為として準備するためのきっかけとして重宝されたのだ。