震災復興欺瞞の構図 原田泰

震災復興 欺瞞の構図 (新潮新書)

震災復興 欺瞞の構図 (新潮新書)

原発関連を除けば、震災の被害は6兆円。被害の見積もりが過大で、そのための増税は結局、無駄な公共事業となり、翌年以降のGDPを引き下げる。本来私有財産への補償はよくないのだが、仮設住宅を建てるよりも個人に住宅再建資金を配るほうがよほど効率的。国・自治体が公共事業をだらだらと続けるのは、国民の自立意識を奪い、依存させるため。そして、東電は、自らの責任でない稲藁を食べた牛の肉、砂利を使って建てられたマンションの補償を断固拒否すべき。当然汚染されていることを、役所が認識して稲藁を買い取るべきであり、東電は稲藁代だけを負担すべし、と。自分の責任のないことに責任を持たないことが自分に責任のあることに責任を持つことにつながるのだ、