糖分・脂肪分・塩分について、人間の本能を巧みに突いた食品加工業と、逆にこれらがないと成り立たない(味や見た目、食感などが著しく劣る)実情を明らかにする。それは、朝の忙しい時間をはじめ、「コンビニエンス」を実現するための犠牲でもあった。食品業界は、わかっちゃいるけどやめられないのだ。舌の味覚地図は実はないという話、糖分にはこれ以上でも以下でもないという「至福ポイント(一定の平原状態にもなり、また
食べ合わせにより変化もする)」があることや、脂肪分にはないこと、売れ行きを伸ばすために甘くする、糖分を減らす代わりに脂肪分を増やす、など熾烈な競争下にある業界から繰り出される攻撃に、まず
アメリカ人が、そしてブラジル・インドと対象となっていく。