社会保障亡国論 鈴木旦

社会保障亡国論 (講談社現代新書)

消費増税の効果は一時的で、放置したら拡大していく社会保障経費を長期的に賄えるものではない。にもかかわらず、税収を盛り込んでばらまきをしたり、社会保障を「充実」するのは大間違い。社会保険に税金など公費を投入するのは、富裕層にも補助するもので不公正。生活保護はリーマショックで稼働層まで拡大したが、あくまで戦時の一時的措置にとどめるべきだった。低賃金の減額など、貧困の罠に陥らない制度設計を。財源は消費税ではなく相続税から。