日宋貿易と「硫黄の道」 山内晋次

日宋貿易と「硫黄の道」 (日本史リブレット)

日宋貿易と「硫黄の道」 (日本史リブレット)

宋は軍事的に弱体で遼・金・西夏に対峙するために、大量の武器(火砲箭などの火薬兵器も)火薬を必要とし、その原料としての硫黄を輸入に頼った(硝石は領域内で自給できた。日本からの輸入品は、バラストとして、硫黄が適していた。金(砂金)では、十分でない。宋が日本硫黄の大量買い付けを計画し、実際に1085年、5艘の海商が博多に来着する。