大化の改新と蘇我氏 遠山美都男

大化改新と蘇我氏 (敗者の日本史)

大化改新と蘇我氏 (敗者の日本史)

蘇我氏皇位をうかがったというのは、天智天皇を正義として位置づけるために、持統朝に、いったんできあがった日本書紀の記述に手を入れたものであることが、文献学的に裏付けられると。▽蘇我氏は、仏教を祀るという「公共事業」を請け負い、それから寺の建立や道路の整備、戦争などまで広がって、勢力を広げて行った。▽改新の詔は、第一条と第四条は副文の状況から実際に発せられたとみられる。